ひとりと3匹?の気ままな日常。
日々思う事を綴ります。
<<04 * 05/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 *
06>>
かまって、かまって~♪
昔々 あるところに その人はいました。
ずっとずっと前から 一人でいました。
山を降りれば 多くの人が暮らしていることを知っていました。
けれど一人でいました。
千の力を持ち、千の命を持ち、千の記憶を持つ自分は、
人と違っていることを知っていました。
人をおそれていました。
傷つくことをおそれていました。
多くの力を持ちながら、多くの人と違う自分を おそれていました。
そんなある日
1匹の猫が訪ねてきました。突然の来訪者にひどく困惑していると、猫は恭しく頭を下げ、
「以前より貴方のお姿を拝見しておりました」
「貴方は大変不思議な御方、貴方にひかれてやみません」
「私はただの野良猫だけれど、どうかお側に置いて下さい」
「どうか神様」
それから
猫はその言葉通り、側を離れませんでした。
片時も離れませんでした。
神様はそれがとてもとても嬉しくて、ふと思いつきました。
「そうだ、人と違う者達となら、私は仲良くなれるのかもしれない」
「私と同じ想いを知る者となら、楽しい宴会を開けるかもしれない」
神様は 招待状をたくさんたくさん書きました。
たくさんたくさん送りました。
すると十二匹の者達が神様のもとへやって来ました。
それから十三匹と神様は、月〓の輝く晩の度 宴会を開きました。
歌い踊り 神様も初めて声をあげて笑いました。
人とは違う者達の宴を。
けれどある晩、猫が倒れてしまいました。
それは寿命というもので、どうにもできないことでした。
みんなみんな泣きました。
みんなみんな気づいていました。
いつか皆 死んでしまう。
宴会は終わってしまう。
どんなに楽しくとも、眩いほどに大切と思っても、いつかは…。
神様はひとつ呪いごとを唱えると円をくるりと盃に描き、それを猫にひと舐めさせ、皆に向かって言いました、「私達の絆を」。
「今ここで永遠のものとしよう」
「たとえ私やみんなが死んで朽ちても、永遠の絆でつながっていよう」
「何度死んで、何度生まれ変わろうと、同じようにまた何度でも宴会を開こう」
「みんなで仲良く、いつまでも私達は不変であろう」
皆は大きくうなずくと鼠が最初にひと舐めし、次に牛、次に虎、次に兎と、順番に契りの盃をわけあいました。
最後に猪が舐め終わる頃、猫が息もたえだえに泣きだしていました。
「神様。神様、どうして私にそれを舐めさせたのです。神様、私は永遠などいりません。不変などいりません。」
それは思いがけない言葉でした。
神様やみんなにとって拒絶の言葉でした。
みんなみんな かなしくなって猫をなじり諭しました。それでも猫は言いました。
「神様、神様こわくとも終わることを受け止めましょう。さびしくとも、さりゆく命を受け入れましょう。
神様、私はいっときでもお側にいられて幸せでした。
もしもう一度互いに死んで生まれ変わって出会うことができたなら、
今度は月夜だけでなく、日の光の下で笑う貴方に会いたい。
今度は私達だけでなく、人の輪の中で笑う貴方に、
私は会いたい。」
猫は最後にシッポをふると パタリと死んでいきました。けれどもう誰も猫には構いませんでした。
みんなは猫に裏切られた気持ちで一杯でした。
それからしばらくすると次々にみんな 死んでいきました。最後に龍も死んでいき、神様はまた一人きりになりました。
そうして遂に神様も、死にゆく日を迎えました。けれど こわくはありませんでした。
みんなと交わした約束が支えになっていたからです。
「また、また宴会を開こう。もう一度、何度でも、変わることなくいつまでも。たとえ今は一人でさびしくとも。」
「あの約束の向こうでみんなが待ってる」
今は遠い 昔の話。
誰もが忘れた、最初の記憶、
最初の約束
ずっとずっと前から 一人でいました。
山を降りれば 多くの人が暮らしていることを知っていました。
けれど一人でいました。
千の力を持ち、千の命を持ち、千の記憶を持つ自分は、
人と違っていることを知っていました。
人をおそれていました。
傷つくことをおそれていました。
多くの力を持ちながら、多くの人と違う自分を おそれていました。
そんなある日
1匹の猫が訪ねてきました。突然の来訪者にひどく困惑していると、猫は恭しく頭を下げ、
「以前より貴方のお姿を拝見しておりました」
「貴方は大変不思議な御方、貴方にひかれてやみません」
「私はただの野良猫だけれど、どうかお側に置いて下さい」
「どうか神様」
それから
猫はその言葉通り、側を離れませんでした。
片時も離れませんでした。
神様はそれがとてもとても嬉しくて、ふと思いつきました。
「そうだ、人と違う者達となら、私は仲良くなれるのかもしれない」
「私と同じ想いを知る者となら、楽しい宴会を開けるかもしれない」
神様は 招待状をたくさんたくさん書きました。
たくさんたくさん送りました。
すると十二匹の者達が神様のもとへやって来ました。
それから十三匹と神様は、月〓の輝く晩の度 宴会を開きました。
歌い踊り 神様も初めて声をあげて笑いました。
人とは違う者達の宴を。
けれどある晩、猫が倒れてしまいました。
それは寿命というもので、どうにもできないことでした。
みんなみんな泣きました。
みんなみんな気づいていました。
いつか皆 死んでしまう。
宴会は終わってしまう。
どんなに楽しくとも、眩いほどに大切と思っても、いつかは…。
神様はひとつ呪いごとを唱えると円をくるりと盃に描き、それを猫にひと舐めさせ、皆に向かって言いました、「私達の絆を」。
「今ここで永遠のものとしよう」
「たとえ私やみんなが死んで朽ちても、永遠の絆でつながっていよう」
「何度死んで、何度生まれ変わろうと、同じようにまた何度でも宴会を開こう」
「みんなで仲良く、いつまでも私達は不変であろう」
皆は大きくうなずくと鼠が最初にひと舐めし、次に牛、次に虎、次に兎と、順番に契りの盃をわけあいました。
最後に猪が舐め終わる頃、猫が息もたえだえに泣きだしていました。
「神様。神様、どうして私にそれを舐めさせたのです。神様、私は永遠などいりません。不変などいりません。」
それは思いがけない言葉でした。
神様やみんなにとって拒絶の言葉でした。
みんなみんな かなしくなって猫をなじり諭しました。それでも猫は言いました。
「神様、神様こわくとも終わることを受け止めましょう。さびしくとも、さりゆく命を受け入れましょう。
神様、私はいっときでもお側にいられて幸せでした。
もしもう一度互いに死んで生まれ変わって出会うことができたなら、
今度は月夜だけでなく、日の光の下で笑う貴方に会いたい。
今度は私達だけでなく、人の輪の中で笑う貴方に、
私は会いたい。」
猫は最後にシッポをふると パタリと死んでいきました。けれどもう誰も猫には構いませんでした。
みんなは猫に裏切られた気持ちで一杯でした。
それからしばらくすると次々にみんな 死んでいきました。最後に龍も死んでいき、神様はまた一人きりになりました。
そうして遂に神様も、死にゆく日を迎えました。けれど こわくはありませんでした。
みんなと交わした約束が支えになっていたからです。
「また、また宴会を開こう。もう一度、何度でも、変わることなくいつまでも。たとえ今は一人でさびしくとも。」
「あの約束の向こうでみんなが待ってる」
今は遠い 昔の話。
誰もが忘れた、最初の記憶、
最初の約束
PR
Comment
この記事にコメントする
Trackback
この記事にトラックバックする: |
おハナシ、しましょ~♪
(01/13)
(06/11)
(06/11)
(06/09)
(05/24)
(05/24)
(04/12)
(04/11)
(04/05)
(02/17)
(02/06)
(02/04)
(01/31)
(01/29)
(01/29)
(01/29)
(01/28)
(01/28)
(01/28)
◇砂糖水HP
◇彦龍の憲彦さん
◇けんてーごっこ
=======
◆ハナコアラ「ウェブの家」
◆WACHIFIELD
◆Bonboya-zyu Gallery
◆YOTUBASUTAZIO
◆あずまきよひこ.com
◆リトル・チャロ
◇彦龍の憲彦さん
◇けんてーごっこ
=======
◆ハナコアラ「ウェブの家」
◆WACHIFIELD
◆Bonboya-zyu Gallery
◆YOTUBASUTAZIO
◆あずまきよひこ.com
◆リトル・チャロ
***最近の好み***
ものいい ちがうか~っ♪
ヒッキー北風
モンスターエンジン
どきどきキャンプ
ザ・パンチ
みょ~ちゃん
髭男爵
芋洗坂係長
ハイキングウォーキング
オードリー
狩野英孝
えんにち
超新塾
禅
スリムクラブ
エド・はるみ
クールポコ
にしおかすみこ
柳原可奈子
小島よしお
他にもいるのに名前と顔が一致しにゃ~
***ぶろぐぅ***
☆すっぴんブログ
(にしおかすみこ)
☆WE!マイページ@にしおか
☆やっちまったなーブログ
(クールポコ)
☆サンミュージック@小島よしお
☆でもそんなの関係ねぇ
(小島よしおファンサイト)
☆泳ぐジッポとルードボーイ
(柳原可奈子)
☆電波少年的懸賞生活
ものいい ちがうか~っ♪
ヒッキー北風
モンスターエンジン
どきどきキャンプ
ザ・パンチ
みょ~ちゃん
髭男爵
芋洗坂係長
ハイキングウォーキング
オードリー
狩野英孝
えんにち
超新塾
禅
スリムクラブ
エド・はるみ
クールポコ
にしおかすみこ
柳原可奈子
小島よしお
他にもいるのに名前と顔が一致しにゃ~
***ぶろぐぅ***
☆すっぴんブログ
(にしおかすみこ)
☆WE!マイページ@にしおか
☆やっちまったなーブログ
(クールポコ)
☆サンミュージック@小島よしお
☆でもそんなの関係ねぇ
(小島よしおファンサイト)
☆泳ぐジッポとルードボーイ
(柳原可奈子)
☆電波少年的懸賞生活