ひとりと3匹?の気ままな日常。
日々思う事を綴ります。
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06>>
かまって、かまって~♪
私、里子なんです。
5歳のときにジツの母に捨てられちゃって・・・。
といっても当時の事はほとんど覚えてないんです、イヤな思い出を忘れるの得意で。
どうして捨てられたのか、自分が何処で生まれたのか、誕生日さえ覚えてないし、
何より一番覚えてないのが、母の顔で。
笑っちゃうんですけど、自分の誕生日もわからないっていうのは、なんていうか、
なんか・・・、生きてる気がしないっていうか。
でも多分、決めたんだと思います。
生きるためには心を殺すって。
あの日・・・。
あ、ごめんなさい、こんな話。人に話した事ないんですけど。。。
私、決めたんだと思うんです。あの日、母に捨てられた日、
頭じゃなくて、この手が決めたんだと思うんです。
多分ちょうど今頃の季節、幾つかの電車を乗り継いで、母は私を連れて出掛けました。
デパートの屋上にちょっとした遊園地があって、母は私に「好きなものに好きなだけ乗りなさい」って言いました。
楽しかったぁ、すごく。 凄く楽しかった。
一つ下の階の食堂行って、母は好きなものを食べなさいって言いました。
私はお子様ランチを注文しました。オマケの着せ替えセットが欲しかったからです。
でもたぶん、切らしてたんでしょうね、オマケは男の子用のオモチャで、私はひどく泣きました。
母は私の機嫌を直そうとして、洋服を買ってくれました。
それでも私は泣き止まなくて、随分と困ったと思います。
あの日母は、私に楽しい思い出を残そうとしていたし、泣いてる私を捨てるのは気分的に嫌だったんだと思います。
茜色の夕日が鉄塔の向こうにありました。
母が急にフッとその場にしゃがんで、「お母さんっ」私が声を掛けると、手に何か握らされました。
タンポポの種でした。
フッと母の小さな息づかいに、タンポポの種が舞い上がって、私はようやく泣き止み、笑いました。
それから母は、次から次へタンポポの種を見つけてきて、私嬉しくて、笑いました。
よくわかってなかったんです。
笑ったらその時が合図なんだって。
笑ったら母はいなくなるんだって。
母は私の笑顔を見て、そして手を握りました。
私言いました。「手じゃないよ、タンポポの種。タンポポの種ちょうだい」
新しいタンポポの種をもらうと、私は夢中になって種を飛ばし始めて。。。気がつくと・・・。
母はいなくなってました。
どうして泣き止んでしまったんだろう・・・
どうして手を離してしまったんだろう・・・
あの時笑ったりしなければ・・・ 母は私を捨てなかったんじゃ。。。
母の顔も背格好も忘れたけど、あの時の母の手の感触だけは。
どうしてか、今も覚えてて・・・。
街ですれ違う人たちの、手を見ると、想像。。。
想像・・・してしまうんです。
この人なんじゃないか。さっきの人なんじゃないか。
顔はわからないけれど、一人、また一人。
何十人、何百人、何千人何万人と誰かの手を握るうちにいつか・・・。
いつか母の手に出会えるんじゃないかって。
「この手が母の手なんだ」って気付くんじゃないかって。
そんな・・・ そんな馬鹿な想像をして。。。
すいません、なんか。。。うっかりさんに話しやすくて。
ごめんなさい。
コレも、水曜ドラマ「Mother」4月28日放映分より
うっかりさんとナオの会話シーンより抜粋した台詞です。
レナちゃんを助けようとした先生(ナオ)は30半ばを過ぎた独身女性。
そして母に捨てられ、施設生活の後、養子として育った子供という設定。
母に捨てられたナオはその日から、笑う事をしなくなった子供として施設で暮らしていた時、養母と出会います。
施設では他の子が良いと勧めるのですが、養母はナオを連れ帰ります。
ナオはやはり笑わず、喋らず。。。
ある時、養母はナオが実母に会いたがっている事を知り、ショックを受けました。
それでも心を決め、ナオと一緒に親身になって実母を探しまわりました。
養母が駈けずり回っている最中に転んで擦りむいたの見て、ナオはお小遣いで絆創膏を買って帰宅しました。
そしてその時、引き取って初めて自ら声を発したのです、「ただいま」と。
養母はナオの、そのたった一言の「ただいま」に泣き、「私も母になれるかもしれない」と思ったのだそうです。
それから下に二人の女の子が生まれ、ナオは3姉妹の長女として暮らします。
家は大きく、裕福な家庭で、ジツの子が産まれて後にも、ジツの子と同様かそれ以上に大切に、愛情深く育てられたナオ。
近所でも美人3姉妹として有名で仲の良い姉妹だったといいます。
でもナオは養母に髪をとかしてもらいながら、心の中ではいつも「申し訳ない」と思っていたのです。
大学進学(卒業だっけ?)とともに一人家を出て北海道に渡り、とあるきっかけで一時的に先生として小学校に赴任し、
そこで出会ったのが、赤ちゃんポストに行きたい・・・と言ったレナちゃんでした。
上の台詞はナオが実母に捨てられ、養母に育てられて30年経って、初めて人に話した「母との別れの日の思い出」です。
ドラマ中ではナオはこの台詞をうっかりさんに、9分かけて淡々と、一見他人事のように語ります。
淡々と・・・ まるで心が砂でできているかのように話す。とても寂しいコトです。
「母の顔など覚えていない」と言いながら、これだけの事を30年経っても覚えていた。
おそらくは心の中でその日の様子を何度も何度も思い返した結果、記憶として残ったものだと想像できますよね。
忘れまいとするかのように、何度も、何度も。。。
上の台詞のあと、うっかりさんに「実母に会いたいか?」と聞かれ、それに答えたのが前投稿記事の台詞です。
ナオは、無償の愛を裏切った親になど「会いたくもない」と答えます。
でもそう言いながら、これだけの記憶を留めた思いは、本音は「会いたい」なのだとわかるシーンです。
実母への恨みや怒り、寂しさや惨めさ、自分のアイデンティティ、養母の愛情などいろんな思いに捻じ曲げられてしまった「会いたい」なのだ、と。
これはドラマの話だけど、いろんな形があると思うけど、
これも親に捨てられた子の思いとして、一つの形だと思います。
捨てられたのに、あってはならないコトをされたのに、
それでもその親に会いたいと思う気持ちは、おそらくどの子にも共通してある思いだと、改めて思ったドラマでした。
5歳のときにジツの母に捨てられちゃって・・・。
といっても当時の事はほとんど覚えてないんです、イヤな思い出を忘れるの得意で。
どうして捨てられたのか、自分が何処で生まれたのか、誕生日さえ覚えてないし、
何より一番覚えてないのが、母の顔で。
笑っちゃうんですけど、自分の誕生日もわからないっていうのは、なんていうか、
なんか・・・、生きてる気がしないっていうか。
でも多分、決めたんだと思います。
生きるためには心を殺すって。
あの日・・・。
あ、ごめんなさい、こんな話。人に話した事ないんですけど。。。
私、決めたんだと思うんです。あの日、母に捨てられた日、
頭じゃなくて、この手が決めたんだと思うんです。
多分ちょうど今頃の季節、幾つかの電車を乗り継いで、母は私を連れて出掛けました。
デパートの屋上にちょっとした遊園地があって、母は私に「好きなものに好きなだけ乗りなさい」って言いました。
楽しかったぁ、すごく。 凄く楽しかった。
一つ下の階の食堂行って、母は好きなものを食べなさいって言いました。
私はお子様ランチを注文しました。オマケの着せ替えセットが欲しかったからです。
でもたぶん、切らしてたんでしょうね、オマケは男の子用のオモチャで、私はひどく泣きました。
母は私の機嫌を直そうとして、洋服を買ってくれました。
それでも私は泣き止まなくて、随分と困ったと思います。
あの日母は、私に楽しい思い出を残そうとしていたし、泣いてる私を捨てるのは気分的に嫌だったんだと思います。
茜色の夕日が鉄塔の向こうにありました。
母が急にフッとその場にしゃがんで、「お母さんっ」私が声を掛けると、手に何か握らされました。
タンポポの種でした。
フッと母の小さな息づかいに、タンポポの種が舞い上がって、私はようやく泣き止み、笑いました。
それから母は、次から次へタンポポの種を見つけてきて、私嬉しくて、笑いました。
よくわかってなかったんです。
笑ったらその時が合図なんだって。
笑ったら母はいなくなるんだって。
母は私の笑顔を見て、そして手を握りました。
私言いました。「手じゃないよ、タンポポの種。タンポポの種ちょうだい」
新しいタンポポの種をもらうと、私は夢中になって種を飛ばし始めて。。。気がつくと・・・。
母はいなくなってました。
どうして泣き止んでしまったんだろう・・・
どうして手を離してしまったんだろう・・・
あの時笑ったりしなければ・・・ 母は私を捨てなかったんじゃ。。。
母の顔も背格好も忘れたけど、あの時の母の手の感触だけは。
どうしてか、今も覚えてて・・・。
街ですれ違う人たちの、手を見ると、想像。。。
想像・・・してしまうんです。
この人なんじゃないか。さっきの人なんじゃないか。
顔はわからないけれど、一人、また一人。
何十人、何百人、何千人何万人と誰かの手を握るうちにいつか・・・。
いつか母の手に出会えるんじゃないかって。
「この手が母の手なんだ」って気付くんじゃないかって。
そんな・・・ そんな馬鹿な想像をして。。。
すいません、なんか。。。うっかりさんに話しやすくて。
ごめんなさい。
コレも、水曜ドラマ「Mother」4月28日放映分より
うっかりさんとナオの会話シーンより抜粋した台詞です。
レナちゃんを助けようとした先生(ナオ)は30半ばを過ぎた独身女性。
そして母に捨てられ、施設生活の後、養子として育った子供という設定。
母に捨てられたナオはその日から、笑う事をしなくなった子供として施設で暮らしていた時、養母と出会います。
施設では他の子が良いと勧めるのですが、養母はナオを連れ帰ります。
ナオはやはり笑わず、喋らず。。。
ある時、養母はナオが実母に会いたがっている事を知り、ショックを受けました。
それでも心を決め、ナオと一緒に親身になって実母を探しまわりました。
養母が駈けずり回っている最中に転んで擦りむいたの見て、ナオはお小遣いで絆創膏を買って帰宅しました。
そしてその時、引き取って初めて自ら声を発したのです、「ただいま」と。
養母はナオの、そのたった一言の「ただいま」に泣き、「私も母になれるかもしれない」と思ったのだそうです。
それから下に二人の女の子が生まれ、ナオは3姉妹の長女として暮らします。
家は大きく、裕福な家庭で、ジツの子が産まれて後にも、ジツの子と同様かそれ以上に大切に、愛情深く育てられたナオ。
近所でも美人3姉妹として有名で仲の良い姉妹だったといいます。
でもナオは養母に髪をとかしてもらいながら、心の中ではいつも「申し訳ない」と思っていたのです。
大学進学(卒業だっけ?)とともに一人家を出て北海道に渡り、とあるきっかけで一時的に先生として小学校に赴任し、
そこで出会ったのが、赤ちゃんポストに行きたい・・・と言ったレナちゃんでした。
上の台詞はナオが実母に捨てられ、養母に育てられて30年経って、初めて人に話した「母との別れの日の思い出」です。
ドラマ中ではナオはこの台詞をうっかりさんに、9分かけて淡々と、一見他人事のように語ります。
淡々と・・・ まるで心が砂でできているかのように話す。とても寂しいコトです。
「母の顔など覚えていない」と言いながら、これだけの事を30年経っても覚えていた。
おそらくは心の中でその日の様子を何度も何度も思い返した結果、記憶として残ったものだと想像できますよね。
忘れまいとするかのように、何度も、何度も。。。
上の台詞のあと、うっかりさんに「実母に会いたいか?」と聞かれ、それに答えたのが前投稿記事の台詞です。
ナオは、無償の愛を裏切った親になど「会いたくもない」と答えます。
でもそう言いながら、これだけの記憶を留めた思いは、本音は「会いたい」なのだとわかるシーンです。
実母への恨みや怒り、寂しさや惨めさ、自分のアイデンティティ、養母の愛情などいろんな思いに捻じ曲げられてしまった「会いたい」なのだ、と。
これはドラマの話だけど、いろんな形があると思うけど、
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